cool vienna!

ひょっとしてひょっとするとcool、かも知れないvienna。

<< June 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< ホーンテッドの館 | main | インディアンの秋 >>
デーモンと人間と


数ヶ月前のことです。
自分はFACE BOOKが大好きだ、と言うフィンランド人のIT業界関係者を含む何人かで、FACE BOOKについて話しをしていた時のことです。ほかのソーシャルネットワークとの違いは?具体的にどんなところが好きなのか?と矢継ぎ早の私の質問に対し、彼女がニッコリ微笑んで言いました。「自分でもよく分からないんだけど、単にFACE BOOKそのものが持つ『nature』が好きなのね」と。ともすると矛盾のように聞こえるこのnatureという言葉が、なぜかそれ以来、とても気になっていました。そうしてるうちに、以前から私が考えあぐねていた日本語で言うところの「性(さが)」という言葉こそが、それに当たることを自然に理解しはじめていました。……という前置きを踏まえて。そんな最近、私はラース・フォン・
トリアー監督の「アンチ・クライスト」を観ました。前述の一考を証明するかのように、「nature」とは、まさに「性(さが)」であり、果ては「人間」であるということ。究極は、「人間だもの…」に尽きるということ。またタイトルの「アンチ・クライスト」は=デーモンであるというのがカソリックの解釈であり、ホラー的な文脈でこのストーリーを捉えることも出来るのだけど、でもこの結末に対して、これまたやはり矛盾して聞こえるかも知れないけど、見終わったあとに、不思議なほど何かに救われたような清々しい気分の自分に
気付き、クライストでもデーモンでもなく、もしも人間(nature)という考え方が人間(nature)を救うという意味だとしたら、このタイトルは、まるっきり真っ当にめちゃめちゃ正しいと日本人的(または相田的)解釈をもって、しばらくの間ひとりうなずいていたのでした。ちょっと意味フメーっぽいですかね。とにかく、ラース・フォン・トリアー監督、誰がなんと言っても私は信奉者です。
| manakuma | cinema | 01:00 |