cool vienna!

ひょっとしてひょっとするとcool、かも知れないvienna。

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ダークサイド礼賛
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狼男はいるのか、いないのか。
満月の夜、月に雲がかかるとやつは登場する、などと言われていますね。そうそう、ちょっと話しは反れますが、私は普段、月のことってすっかり忘れてます。時々思い出して、夜空を見上げて確かめてみると、「あれっキミってまだそこにいたんだ〜そっかそっかぁ」って、ちょっと驚いてしまうのは私だけでしょうか。ところでオオカミオトコの話し。毛むくじゃらなやつ。狼男もそうだけど、そのほか吸血鬼ドラキュラとか、ノスフェラートゥとか、魔女狩りにまつわるあれこれとか、この手の闇夜系のスリリングな言い伝えの多くは、東ヨーロッパの十八番(おはこ)です。数年前に仕事で、私はルーマニアの吸血鬼伝説について調べたことがありました。その中で気付いたのは、西欧で作り上げられたホラーストーリーの主人公、世界でもっともダンディなセレブ「ドラキュラ伯爵」の姿というよりもむしろ、当時、東欧のどの村にもあった「生ける死体」としての、もっとコテコテな土臭い、人々の信仰や禁忌、疫病や死への恐れなどを強烈に感じたのでした。それと同時に、ボヘミア、モラヴィア、スラブの人々の民俗性のようなものに触れることが出来ました。ところで、1930、40年代のファンタジーホラー映画を中心に今、カールスプラッツに作られたオープンエアのスクリーンで毎晩やっています。今年のテーマは「狼男」です。数日前に観た1931年の「モルグ街の殺人事件」が、いかにもザ・ダークサイド・ファンタジーって感じでとても良かったな。そうそう、またしても反れ気味になっちゃうけど、その映画の中で、登場人物がお昼ご飯を作るシーンがあって、お鍋の中の茹で上がったパスタに、ソースのようなものを混ぜながら「マカロニが出来たよ〜」って言うんです。どう見てもスパゲティなのに…。湯気が立ち上がってすごく美味しそうなそのモノクロの一シーン。イタリアの食べものであるパスタをすべてマカロニって呼んじゃうところが、なんとなく30年代のアメリカらしい、フランス人小説家エドガー・アラン・ポー原作の、パリを舞台にした、東ヨーロッパ民間伝承的な物語をモチーフにした、ハリウッド映画なのでした。(ふ〜っ)
| manakuma | cinema | 17:00 |