cool vienna!

ひょっとしてひょっとするとcool、かも知れないvienna。

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仙人たちの共同体
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ウィーンに青空がやって来ましたよ〜。
まだおそるおそるで、疑心暗鬼に凝り固まって、出掛けるときもカーディガンとスカーフとウィンドブレーカーを持ち歩いていますけどね。それでもやっぱり、サングラス、日除けの帽子、出先によっては虫除けスプレーなども必要と思われ、私の荷物はもうパンパンです。小さめのトロリー、買おうかな。ところで、ウィーンの9区にWUK(ヴック)というところがあります。ここは昔々、何かの大きな工場だったところで、古いレンガの建物がぐるっとロの字に建っています。私の友人アーティストがこの中にアトリエを持っているので、ときどき訪ねる機会があるのですが、建物の中を歩くと、どこがどこだかちょっと複雑な迷路のようで、一見、何を作っているのか分からない工房や、画家や彫刻家、陶芸家などのアトリエがたくさん入っています。廊下を通りかかって、ときどき開けっぱなしのドアからそっと中を覗いてみたりすると、ここはジャングルかよってくらい植物に埋め尽くされた部屋があったり、いつからここで作品を作り続けてんだろ…って感じの売れない芸術家(失礼!)とすれ違ったりもして、そんなときは一瞬、仙人と出会ったのかとドキッとしちゃいます。ギャラリーや、小さなNPOのような事務所もいくつか入っていたり、ときどきライブコンサートも行われています。とにかくWUKにはいつも、「ヒッピーの巣窟」的なユル〜い空気が漂っていて、不思議で楽しいんです。街にひとつやふたつは、こんな浮世離れした場所があってもいいんじゃない?って思いますけどね。ところが、当のアーティストの友人が浮かない顔で言うのです。「ここの自治会で、何かの決めごとのための会議があると、超大変なんだよ〜」と。それは、すべての関係者が、誰ひとりとして上も下もない完全な平等の立場なので、それぞれの希望を好き勝手に主張するだけで、どこまでも平行線のまんま、いつまでたってもなぁんにも決まらないのだそうです。
| manakuma | daily view | 17:00 |