cool vienna!

ひょっとしてひょっとするとcool、かも知れないvienna。

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空中とシャツと私
 

「こんな美しいシャツ、今まで見たことないわ!」
昔の恋人ジェイ・ギャッツビーが、ワードローブに整然と畳んで並べてある自分のシャツを何枚も何枚も乱暴に引っ張り出して、ふざけて次々と空中に放り投げるシーンです。旧作でのデイジー・ブキャナン役のミア・ファーローも、新作の方のキャリー・マリガンも、ふたりともそう言ってむせび泣くんです。あ、畳んで並べてあるって言ってもですね、別にギャッツビー氏自身がそれらを畳んだってわけじゃないと思います高い確率で。それよりも私は、そんなたくさんのシャツを、ギャッツビー氏がまた一から畳み直さなきゃいけないってことが気になり(やつは畳まないって)おいおい、もうその辺で止めといた方がいいんちゃうの?って、ついハラハラドキドキしちゃいます。それはともかく、このストーリーの中のデイジー・ブキャナンという女性は、元々大金持ちの家の娘で、結婚後もこれまた大金持ちの人妻なわけです。そのひとをこう言わせしめてしまうほどの美しいシャツって…。そのシーンを観るたびに、空中を舞う見たこともない美しいシャツ群の妄想は膨らむのだけど、デイジーが見たことないって言ってんだから、おそらく平民の私の想像に足るものではないのでしょう。そんじょそこらのシャツちゃうよって。ところで、ウィーン一区にあるこのヴェッシェフロットというお店は、見せてくれるたくさんの生地の見本の中から好きなものを選び、好きなデザインを採寸した自分のサイズで作ってくれる、シャツ専門のオーダーメイド店です。生地見本の中には、思ってもみないような意外な色や柄がいっぱいあって、それらがまたとっても洗練されているので、ある意味シャツに対する自分の考えを一新させてくれます。同時に、あぁこれだから平民はダメだな…とも感じます。一枚120ユーロからオーダー出来ます。
| manakuma | cinema | 17:00 |