cool vienna!

デカダント&ビザール&のほほ〜ん。私の住む街ウィーンの素顔です。

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白戸家のなぞなぞ

オーストリアでは、「猫は七つの命を持つ」という言い伝えがあります。
ふふ〜ん、どうですかみなさん。見くびっちゃいけませんよ。私だってたま
にはこうしてまともなことを書いたりするんですからね。まぁまともなこと
と言っても、オーストリアの猫には心臓が七つあるとか、オーストリアの猫
は死んでもゾンビみたいに七回生き返るとか、そんな話しじゃないんです。
どっちにしろ、それらはあまりまともな話しとは言えませんが。違うんです
違うんですってば。それは「九死に一生を得る」って言葉がありますよね。
そんなことが7回くらいあったとしても、猫って動物はちゃんと生き伸びて
行くほど生命力の強いやつなんだよって意味です。簡単に言うと、七転び八
起きを地でいってるやつ、それが猫という生き物なわけです。それにしても
ことは命に関わる問題です。実際に7なのか、8なのか、9なのか…。その
へんのところはっきりしろっという苛立ちを抑えて、ここはひとつざっくり
いきたいと思います。本人に聞いたわけでもないので推測に過ぎないのです
が、たとえば猫が失恋をして「もう死んでしまいたい!」と嘆き哀しむとは
考えにくいので、この場合の九死に一生は、たいてい物理的なアクシデント
のことを指しているわけです。が人間に置き換えればどうでしょうか。その
失恋やリストラや何かものすごく大きな喪失感や、とにかくそれは心の挫折
に当たるのではと最近よく考えるんです。だって「挫折」。それはある意味
人間がいちばん死というものに近く晒させている瞬間だと感じるからです。
そうして私も猫のようなタフでしなやかな命を持つことが出来たら…。そう
願ってやまない今日この頃。ところでこの「九死に一生を得る」を超究極に
シンプルに解釈し表現されたものがご存知、映画「ダイハード」です。私の
友人男子に、無人島に持って行きたい映画3本を「ダイハード1、2、3」
と答える人がいます。いつも至ってシンプルに即答で、何度訊ねても同じ答
えが返ってきます。その動物的強さに憧れて、会うたびに確認するんです。
そして期待どおりの「ダイハード1、2、3」の答えに励まされてます私。
ホントです。で、九死に一生が3本立てなので、27死に一生です。
| manakuma | daily view | 01:00 |
黄色い魔法音楽団


秋って、なにげに黄色ですよね。
世界が全体的に黄色系で塗りつくされている。気付けば、右見ても黄色、左
見ても黄色、足下を見ても黄色と、どこもかしこも異様に黄色ばかりです。
ところで黄色という色は、業界に於いては幸せの代名詞的な色として取り上
げられることが多いんです。あ、業界というのは色業界のことでして、あの
「色事」を扱う業界じゃなくて、あくまでも「色」を扱う業界のことです。
たとえばファッション業界とか、デザイン業界とか、アート業界とか。それ
はともかく、よりにもよってその色がいちばん採用されている秋という季節
が、その代名詞とはほとんど逆の、ちょっと孤独で、どこかに陰鬱な気分を
孕み、センチメンタルで、悲哀に満ちたロマンチックなムードを醸し出して
いるのはなぜなんでしょうか。色業界の選考役員の方々(って誰?)、この
問題点について何か率直なご意見を聞かせていただけないものでしょうか。
実は、自分たち(誰だってば)の選択が間違っていたんじゃないかと反省し
新たに「新・秋の色選考会」をする気持ちはないのでしょうか。つか、誰が
誰に対しそんな問題提議をするのか、そこんとこがいまいちはっきりしてな
いんですけどね。そんなことから(どんなことからよっ)この黄色問題に関
して斬新なアイデアを持って私はひとり立ち上がりました。聞いて下さい。
「悲しいのに敢えて黄色い服を着る」…どうですかこれ、かっこいくないで
すか…?たとえば、黄色い喪服に黄色いつば広帽、黄色い革靴を履いてたた
ずみ、黄色の革手袋で持った黄色いクラッチバッグから、こっそりと黄色い
シルクのハンカチを取り出して、すっと人目につかないように涙を拭う悲し
げな黄色い女。なんだか新しい喪服感、イメージ湧いてきませんか?でも、
視点を変えればこの黄色づくしって、風水的にとっても良さそうですね。特
に金銭面に於いては、かなりの効果が予想されるんじゃないでしょうか。
| manakuma | fashion | 01:00 |
アボガドスタイル
 

ファッションってむずかしいですよね。
だってファッションって何なのか、それ自体がよく分からない。定義がない
から。何かそれらしきものはあるけれど、その定義らしきものを物知り顔で
どうだっとかざしてみたところで、とたんにファッションはその手をするり
と抜けて床に転がり落ちて、コロコロコロ…っとどこまでも転がって行っち
ゃう。待て〜っと追いかけても追いかけても…って感じ。あっこれアボガド
の種のことでしたっけ。とにかく悩んだあげく私は最近、とても良いことに
気付きました。「ファッション」という言葉を「スタイル」に変えてみるん
です。あのスタイルはステキだな。あのスタイルはかっこいいな。あの人に
似合ったスタイルだな。あこがれるスタイルだな。ちょっと変わったスタイ
ルだな。どうです。「スタイル」という言葉には、年齢や男女、時代や観念
もすべて包み込んで、大きく温かく、服を着る人の個性を表す確かなニュア
ンスを含んでこちらに伝わってくることに気付くでしょう。そして何よりも
自分のスタイルを持つこと。その大切さに気付きませんか。自分のスタイル
を待て〜っとどこまでも追いかけ続けていくこと。強いて言えば、なんだか
それが私にはそのまんま生きることそのもののような気がするんです。だっ
て自慢じゃないけど、私はそれ以外にはなぁ〜んにもしてこなかったんです
からね。今までもずっとそうだったし、もちろんこれからもずっとずっと。
…なぁんちゃって、ちょぴっと感傷的なある秋の日なのでした。
| manakuma | fashion | 01:00 |
ご飯と愛と平和と


みなさん、こんにちは。気まぐれものの部屋へようこそ〜。

必要以上に大きいあのアボガドの種には、日頃からムカついている私です。

しかも完璧なまでのあのまん丸具合。なんなんですかね、あいつ。さぁアボ

ガド食べよっとスっとナイフを入れたとたんにガツンっとぶつかるあいつ。

思わず「おいっキミ、邪魔すんなーっ」と叫んだと同時に、あいつは実から

パカっとはがれて、あっと言う間にぬるっと手から滑り落ちて床の上をコロ

コロコロ…。待て〜っと遠くまで追っかけて行かなきゃいけない始末です。

平和な一日を送るための種なしアボガド、登場を期待する今日この頃です。

ところでパリのファッションウィーク。2012年春夏もの。…は、もうと

っくに終わっちゃいましたね。私がパリの街角にてサムギョプサルに舌鼓を

打っている間に。焼き肉から滴り落ちた脂をダラダラ〜っとかけて、その上

からちろっとお醤油をたらした白いご飯に悶絶している間に。そして市場の

中の食堂でビール片手に陽気に騒いでいる間に。そしてそしてステキな男性

に誘われてビストロでちょいロマンチックな夜を過ごしている間に。そんな

こんなで、申し訳ありませんがパリレポートは省略です。

その代わりと言ってはなんですが、ウィーンのチャリティーショップで行わ

れたこの不思議なファッションショーをご紹介しますね。ただしこのショー

に於いては、このシーズンのコンセプトとかテーマとか、はたまた中世のナ

ントカからインスパイアされたエクスプロパガンドなナントカとか、ナント

カなカントカとかとか…。そういうの一切ナシ。ただただ底抜けに楽しい。

フィーチャされたストリートモデルの人たちも、観客の人たちも、そこに居

合わせた人たちがみんな着ることを楽しんでる、それはそれはラブ&ピース

なショーでした。

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びゅんびゅんの犬
 

今年は、久々にウィーンで夏を過ごしています。
以前は予算の関係で夏もほとんどウィーンにいたのですが、ハイシーズンの
飛行機代と遊興費がなんとかかんとか予算に計上出来るようになってからは
この数年間、私はウィーンの夏のことはすっかり忘れていました。そうそう
ウィーンの夏はなかなか悪くないんだったっけ…。そのことにふたたび気付
く今日この頃です。ところでこの季節、ウィーンの日暮れはとてものんびり
していて、夜の9時をまわってからやっと暗くなります。湿度が低いせいか
夜は昼間の気温に比べるといきなりひんやりして来て、街には心地よい風が
吹いています。私はこの時間にあてもなくチャリンコで走り回るのが好きで
す。街なかで飲んだり騒いだりしている人々を横目に、夜風を切ってびゅん
びゅんチャリを飛ばしていると、まるで低空飛行するコウモリになった気分
になって不思議に楽しいんです。ふわふわでもなくひらひらでもなく、びゅ
んびゅんってところがポイントで、このコウモリ的びゅんびゅんが夜風と一
体感を作り出すのです。その瞬間いつも私は、地球の周りをまわり続ける旧
ソビエトの宇宙船からじーっと地球を覗いているライカ犬のことを思い出す
のです。おいっ待てよ、コウモリなのか犬なのかいったいどっちなんだはっ
きりしろっ!とお思いのみなさま、スミマセン。あくまでも、コウモリから
→犬のじーっ…の順番です。逆はありません。とにかくそうして一通り夜の
街を走り回ったあと気付くともうすでに真夜中になっていて、びゅんびゅん
がひゅんひゅんくらいになってチャリを漕ぎ、やっと自分のうちの屋根の軒
下に帰って逆さまにぶら下がって眠ります。
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